北海道物産展 安かったら売れない!
全国の百貨店催事場で北海道物産展に出店していた催事業者と取引をしていた時の話です。
当時、私は珍味屋業界でサラリーマンをしていて、ある催事業者に食材を卸販売していました。
卸食材は、サーモンロイン・むしうに・ずわい蟹ほぐし身・味付いくらです。
ある時、急に販売量が増えたので
『どうして急に販売量が増えたのですか?』
と催事業者に聞いてみました。
すると、北海道海鮮弁当を販売していたらしいのですが、単価を1200円から2400円に変更したら飛ぶように売れたとの事でした。
弁当の内容は少しだけ具材量を増やしただけらしいので、利益が多いと喜んでいました。
催事業者が言うには
『北海道物産展は安かったら売れない。それなりの内容で、価格が2000~3000円が美味しくみえて買っていく。内容と価格をしっかりみている客はいない。』
と言っていました。
びっくりしました。
全ての催事業者が同じ考えとは言いませんが……。
一般客層の舌が年々肥えていっている時代で、逆行している考えと現状に衝撃でした。
私たち卸業者も、外食や通販で販売する食材には気を使って案内する時代なんですけどね。
百貨店催事場の物産店など来年くらいから再開されると思いますので、ゆっくり見て楽しんで食べて楽しみましょう。